2026年5月23日。前日に横浜での会議を終えた私は、その足で伊豆半島へと向かっていました。お目当ては、前々からじっくり乗ってみたかった伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線。横浜駅から特急「踊り子1号」の修善寺行きに乗り込み、終点まで直行。

そこからすぐに各駅停車で三島駅までを1往復する、密度の濃い乗り鉄旅を楽しんできました。今回は、その復路となる「修善寺発、三島行き」の乗車記をお届けします。

1. 🚉 賑わう修善寺駅から、3両編成のミニ旅がスタート
特急「踊り子」を降り立った修善寺駅は、あいにくの曇り空だったにもかかわらず、多くの観光客や地元の方々で活気に溢れていました。
三島行きとしてホームに待機していたのは、コンパクトな3両編成の各駅停車。車内に入ると、ここでも驚くほど多くの乗客の姿がありました。普段、秋田のローカル線(1両〜2両のワンマン列車が静かに走る光景)に慣れ親しんでいる私にとって、この「日常的に列車が人で埋まっている」という事実だけで、路線の持つ強い生命力と活力のようなものを肌で感じ、深く感動してしまいました。

2. 🚲 車窓のギャップと、驚きの「サイクルトレイン」
列車が修善寺を出発すると、車窓には意外な光景が広がりました。

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「伊豆=海」のイメージが一変: 伊豆と聞くとどうしても青い海の景色を連想しがちですが、駿豆線が走るのは、豊かな山並みに囲まれた田園地帯。青々とした田んぼの中をトコトコと突き進むその姿は、非常にのどかで、良い意味で期待を裏切られる新鮮なローカル線の佇まいでした。

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生活に溶け込むサイクルトレイン: 車内を見渡して特に面白いと感じたのが、自転車をそのまま車内に持ち込んでいる乗客がいたことです。いわゆる「サイクルトレイン」が日常のサービスとして定着しているようで、通勤・通学やサイクリングの足として非常に便利に機能していました。「でも、到着した無人駅のホームから、みんなどうやって自転車をスロープで下ろしているのだろう?」と、構造的な工夫に思わず興味が湧いてしまうのも、乗り鉄ならではの楽しい妄想です。

3. 🏁 終着・三島駅へ。北東北の鉄路が学ぶべきヒント
駿豆線の旅は、山から平地、そして街へと景色がダイナミックに移り変わる、変化に富んだ35分間でした。
途中の主要駅からも次々と乗客が乗り込んでき、終着の三島駅に滑り込む頃には、車内はすっかり都市近郊路線の賑わいを見せていました。観光路線としての華やかさと、地域住民の生活インフラとしての確かさ。その二つが完璧に調和している駿豆線の姿は、乗車率の低下に悩む秋田をはじめとする地方ローカル線にとって、非常に有益なヒントが隠されているような気がしてなりませんでした。

✨ まとめ:のどかさと活気が同居する、駿豆線の底力
今回は時間の都合上、三島駅到着後すぐに次の行動へと移りましたが、短い往復の旅ながらも「乗ってよかった」と心から思える充実した時間を過ごせました。
海のイメージが強い伊豆の地で、山と田んぼに囲まれながら、これほど多くの人々に愛され、活気に満ちて走り続ける鉄路がある。その現実を五感で味わえたことは、私にとって何よりの収穫でした。

次回は天気の良い日に、途中下車をして沿線の温泉やグルメも楽しみつつ、さらに深くこの路線の魅力を掘り下げてみたいと思います。(※往路でお世話になった特急「踊り子号」の乗車記は、また後日アップしますのでお楽しみに!)
