1. 🧤 保存会会員として。駅員の制服で挑む「おもてなし」

2022年10月。秋も深まる小坂鉄道レールパークにて、毎年恒例のビッグイベント「小坂・鉄道まつり」が開催されました。私は小坂鉄道保存会の会員として、この特別な2日間のうち1日、スタッフとして参加してきました。
この日の私の「戦闘服」は、凛とした駅員の制服です。普段の乗り鉄の時とは違い、背筋が自然と伸びるのを感じます。来場されるご家族連れや鉄道ファンの方々に、小坂鉄道の歴史と魅力を肌で感じてもらうためのガイド役。自分自身が幼い頃に憧れた駅員さんになりきって、精一杯のおもてなしをさせていただきました。
2. 🐉 伝説の再来!DD131と「あけぼの」の共演

今回の目玉は何といっても、機関庫内外で展開された「あけぼの」の展示です。
屋外には、小坂鉄道の象徴であるディーゼル機関車DD131が鎮座。その鼻先には、かつて上野と青森・秋田を結んだ寝台特急**「あけぼの」のヘッドマーク**が燦然と輝いていました。かつて小坂鉄道の線路をブルートレインが走った記憶を呼び起こすようなその姿に、多くのファンがカメラを向け、胸を熱くさせていました。

そして一歩機関庫内へ足を踏み入れれば、そこには24系客車が。青い車体に金色の帯を纏った「あけぼの」の車両たちが、今にも発車ベルを待っているかのような静かな威厳を放ちながら展示されていました。保存状態の良さは、私たち保存会にとっても誇りです。
3. ❄️ 豪雪地帯の守護神!キ115とDD132の動作体験

屋外の広い敷地では、よりダイレクトに鉄道のメカニズムに触れられる体験イベントも実施されました。
特に注目を集めたのは、ラッセル車キ115とディーゼル機関車DD132による動作体験です。雪深い秋田の冬を守り抜いてきたラッセル車が、大きな翼を広げるように動作する姿は圧巻の一言。機械としての力強さと、それを支えてきた先人たちの知恵を間近で感じることができ、子どもたちからも大きな歓声が上がっていました。

また、DD133は貨物列車と連結された状態で展示。かつて鉱山の街として栄えた小坂の物流を支えた、往年の貨物輸送の風景をそのまま切り取ったかのような光景は、非常にリアリティがあり、資料的価値も高い展示となりました。

4. 🏘️ 鉄道模型が繋ぐ、世代を超えた「ワクワク」
車両展示だけではありません。館内では精密な鉄道模型(Nゲージ)の展示も行われました。

実車の迫力とはまた違う、手のひらサイズの世界。精巧に作られたジオラマの中を走る列車を追いかける子どもたちの目は、キラキラと輝いています。そんな子どもたちに、模型の仕組みや実車との違いを説明するのもスタッフの大切な仕事。世代を超えて鉄道という文化が共有される瞬間に立ち会えるのは、保存会活動を続けていて本当に良かったと思える瞬間です。
5. ✨ まとめ:線路は続く、未来へと。
2日間にわたるお祭りのうち、私がお手伝いできたのは1日だけでしたが、その密度は非常に濃いものでした。

自分たちが愛してやまない鉄道遺産を、ただ保存するだけでなく、こうして実際に動かし、見せ、伝えていくこと。来場者の皆さんの笑顔や、「すごいね!」という一言が、私たちの活動の最大の原動力になります。

駅員の格好をして、かつての名車たちと過ごした一日。それは私にとっても、一人の鉄道ファンとして、そして保存会会員として、忘れられない大切な記憶となりました。
小坂鉄道レールパークの線路は、もう現役の路線ではありません。しかし、私たちの情熱がある限り、その歴史と記憶は未来へとどこまでも続いていきます。また来年も、この場所で皆さんの笑顔に出会えることを楽しみに、日々の活動に励んでいきたいと思います。

